求められる拍手の公式って?
環境によって求められる拍手は違う
拍手で得た会社でのポジショニングで書いたが、拍手は大きく「1.自然発生的に生じる場(例:観劇やフィギュアスケート、有名人スピーチの場)」「2.義務的に行う場(例:会社で社長スピーチ、社内プレゼン、株主総会など)」の2つに分けられる。
1に関しては深く考えず大きな拍手をすればいいが、2はそう簡単にはいかない。環境がよく知っている人たちに囲まれた「ホーム」なのか、見知らぬ人に囲まれた「アウェイ」かに、さらに分類されるのだ。ホームであればこちらも深く考えず基本大きな拍手を展開すればいいが、問題はアウェイ。
自然発生的に生じているように見える拍手も、最初に誰が手を叩くか、その大きさをどの程度にするかなど、実は互いに牽制しあい行われているのだ。
求められる拍手の公式って?
求められる拍手=拍手への期待値×環境
これで多くは説明がつくと考えている。
- 求められる拍手:ボリューム(音の大小、高低)、間隔
- 拍手への期待値:盛大に盛り上げてほしいのか、お飾り程度でいいのか
- 環境:部屋・会場の大きさ、湿度(季節)、人の入り
(例)
フィギュアスケートで求められる拍手「ボリューム大・音程高・間隔1秒に2回程度」=期待値「盛大」×環境「会場大・湿度高・人が多い」
原則この公式に沿えば、場違いな拍手を展開することはなくなるだろう。ただ、「拍手への期待値」は場数を踏まないと、またその場の人間関係をきちんと把握していないとミスすることが多いため、やや属人的な経験則が必要になることだけは理解して、この公式にそれぞれのケースをあてはめ実践してほしい。